TCG貢献/リーダーシップ賞

2023年受賞者 (JRF メンバー)

TCG貢献賞

富田 亨 氏
株式会社サイバーディフェンス研究所 技術部部長

富田氏は、サプライチェーンセキュリティの分野において、他のTCGメンバーとともに、サプライチェーンセキュリティにとって重要な技術であるTCGプラットフォーム証明書をOpenSSLと互換性があることを保証することで多大な貢献をしてきた。これは、RFC5755のAttribution証明書を実装することで達成され、サプライチェーンセキュリティ分野への貢献の成果として、OpenSSLに寄贈したコードは標準機能として組み込まれ、個人がデバイスの出所を簡単に確認できるようになった。
また、富田氏は、TCG日本支部(JRF)が主催するワークショップに積極的に協力し、TPMなどのTCG技術の実用的な応用と利点に関する技術的なプレゼンテーションを一貫して提供し、TCG技術の幅広い理解と導入を促進してきた。これらの活動が高く評価され今回の受賞に繋がった。
富田氏は、現在、サプライチェーンセキュリティ、リモート認証、ハードウェアベースのセキュリティに関する研究に従事するほか、TCG-JRF主催のイベントを含む国内で開催されるセキュリティイベントにおいて講演も行っている。

2022年受賞者 (JRF メンバー)

TCG貢献賞

黒石 健児  氏
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 デバイステクノロジー開発本部
エレクトロニクス開発部 ハードウェアアーキテクト

黒石氏は、2020年にContributor会員として参加した富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(旧富士ゼロックス社)のTCG参加に対する立役者の一人で、JRFを含むその他のいくつかのWork Groupでの活動を開始。
JRFでは、2022年に同Group企画の毎年開催される恒例のオープンセキュリティワークショップにおいての企画・運営に貢献しリーダーシップを発揮。JRF会議においては、技術情報共有や議論に積極的に貢献。
中でも、日本側から会員がTCG本体のどのWork Groupに参加すべきかを見極めるべく、各Groupの活動情報を日本語で要約し、新規会員も参加しやすいようTCG活動への参加をガイドする情報を取り纏め、会員向けに丁寧に紹介。日本からのグローバル活動への参加者を促したことで、TCG活動に多大なる貢献をしたことが認められた。

2021年受賞者 (JRF メンバー)

Frank Molsberry Distinguished Service 賞

福島 孝文  氏
東芝テック株式会社
技術戦略部 グローバル技術戦略室
(兼)技術戦略部 リサーチ&デベロップメントセンター

福島氏は、JRFへの10年にわたる貢献が認められ、「Frank Molsberry Distinguished Service Award」を受賞しました。福島氏は、JRFの会議、技術セミナー、公開ワークショップの実施において積極的に参加・協力し、福島氏が持つ専門的な知識やスキルは、JRFのこれまでの成功に導いた大きな要因であると認められました。

2020年受賞者 (JRF メンバー)

TCG貢献賞

東 義一  氏
株式会社リコー
プラットフォーム事業本部 エンベデッド開発センター
エッジソリューション開発室 開発一グループ グループリーダ

東氏は、前職含む1997年からのエンジニアのキャリアを通じて、一貫してネットワークやセキュリティなどのICT基盤技術の製品搭載のための設計開発、及び上流のR&D業務に従事。
前々TCGプライマリコンタクト、また、現Wi-Fi Allianceテクニカルコンタクト等の社外団体のリコー代表を歴任し、過去にEthernetや無線LAN関連の標準化活動や技術普及活動にも参画。
業界内で先行してWPA2 Enterprise等の機能群を、自社製Wi-Fiチップと共に、TPMによって保護された形で業務用ディジタル複合機へ搭載したのに引き続き、近年はSDN:Software-Defined Networkingを複合機向けに応用するソリューションを製品化する等、ICT基盤技術開発による貢献を継続している。
AI×IoTによる第四次産業革命に向かうにあたり、データ管理・保全技術としてのブロックチェーン技術に注目している。

2019年受賞者 (JRF メンバー)

TCGリーダーシップ賞

小谷 誠剛 氏
富士通株式会社
プロフェッショナルサービスユニット
セキュリティ戦略ディレクター

小谷氏は、2007年のコントリビューターボードメンバーのディレクターに選出され、富士通研究所アメリカに移り、日本の代表として多くのTCG活動を成功に導く。2008年にプロモーターボードメンバーのディレクター、2016年より再び富士通株式会社に移行。TCG技術に基づいた信頼できるコンピューティングインフラストラクチャおよび車載/ IoTビジネスをリードし、TCG では、Embedded WG、 Vehicle WG, の議長を務め、長年TCG技術の世界的な普及に多大な貢献をした。

河野 誠一 氏
Lenovo Research
Principal Researcher

河野氏は、LenovoのThinkPadおよびThinkCentre製品のセキュリティ技術研究開発に携わり、TPMチップを活用。1988年から15年間エンジニアリングに従事し、2008年よりLenovoからのTCG副理事としてTCGの活動に参加。2012年より2018年までTCG日本支部・共同議長を兼務し、日本におけるTCG技術のプロモーション活動をリード。近年の研究の焦点は、セキュリティエリアに直接関係するのではなく、Lenovo製品のセキュリティとTCG / JRF活動を通じた産業/日本のセキュリティ関連において多大な貢献をした。

TCG貢献賞

磯崎 宏 氏
KIOXIA株式会社
SSD事業部SSD応用技術部SSD応用技術企画担当 参事

磯崎氏は、20年以上に渡り情報セキュリティの分野に携わり、セキュリティ研究者およびアプリケーションエンジニアとしてさまざまなセキュリティ標準化団体に関与し、近年、TCG関連のストレージ製品に取り組み、TCG Storage Work Groupに積極的に参加。TCG Ruby SSC、TCG Configurable Namespace Locking機能セット、TCG Opal Family Test Cases仕様への様々な技術的インプットを提供し、TCG Pyrite SSC v2.00およびShadow Name for Multiple Namespaces機能セット仕様の主要なエディターとして、セキュリティと暗号化標準へ多大な貢献をした。

2018年受賞者 (JRF メンバー)

安藤 万理江 氏
STマイクロエレクトロニクス株式会社
MMSグループ Secure Microcontroller 製品部
マーケティングマネージャー

安藤氏は、同社に12年以上におよび、Secure Microcontroller製品の開発に携わる。TCG日本支部発足時から10年に渡り数々のプロジェクトに貢献し、TCG内外におけるプロモーション活動がTCG理事会に高く評価された。

2017年受賞者 (JRF メンバー)

長谷川 啓子 氏
TCG Invited Expert
JRF Co-Chair

TCG 日本支部発足時からの10年間に渡る貢献がTCG理事会に高く評価された。

2016年受賞者 (JRF メンバー)

竹井 淳 氏
Intel Corporation
Director of Global Internet Policy and Standards

竹井氏は、2005年よりインテル株式会社にて、標準化及び技術政策に関わる業務に従事。2011年より公共政策担当執行役員。2008年のTCGの日本支部立ち上げに携わり設立から2012年まで日本支部共同議長を務める。2014年より米国インテルにて同じくセキュリティ、プライバシーおよびインターネット全般に関わる公共政策部門に在籍。
竹井氏は、2008年から4年間初代日本支部共同議長を務めた他、2009年から毎年一度開催してきた日本支部主催のセキュリティーワークショップの企画や講師を務めた。また、情報処理推進機構(IPA)をはじめ、情報通信研究機構(NICT)など日本政府機関とTCGとの連携を確立した第一人者でもある。近年においては、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)との連携を実現し、TCGの日本政府機関とのより一層のリエゾン体制の強化に貢献した。TCG理事会は、竹井氏のこのような貢献とTCG活動への多大なる貢献に深く感謝の意を表する。

2015年受賞者 (JRFメンバー)

相澤 智樹 氏
インサイトインターナショナル株式会社
CEO & プレジデント

相澤氏は、IT業界おいて25年以上の経験を持つ。2003年、インサイトインターナショナルに入社。組み込み製品向けのTPMソフトウェアのビジネスを日本で開始。現職前は、米国企業のテクノロジー会社の日本オフィスの責任者を務め、業界をリードするソフトウェアとハードウェアの技術を日本のマーケットに展開。
相澤氏は、TCG日本支部(JRF)の主要メンバーの1人として、JRF発足時よりTCG/JRFの活動を支え、多くのメンバーより信頼を得ている。2014年-2015年のJRFメインタスクの一つとして、JRFが常設しているTCG技術デモシステム(インテル東京オフィス内)の更新プロジェクトを遂行した。相澤氏は、実際の新デモシステムの1つの構築を担当した。複数回にわたるデモシステムのプロトタイピングとJRFメンバーからのフィードバックにより改善を繰り返し、わかりづらい組込みシステムでのTPMの価値を、直観的に理解できるデモの構築に成功した。TCG理事会は、相澤氏のこのような貢献とTCG活動への取り組みに深く感謝の意を表する。

小池 浩之 氏

インテル株式会社
技術本部
シニア・システム・コンサルタント

20年前にインテル株式会社にシステム・エンジニアとして入社。ネットワーク・ハードウェア、クライアントPC管理ソフトウェア、IPMIなどのサーバ管理仕様、Infiniband、EFI、セキュリティといった多様な分野において、国内外のPCメーカー、ソフトウェア・メーカー、システム・インテグレーター、エンタープライズIT等との業務に従事。前職は9年間、株式会社インテックにおいて、システム・エンジニアとしてアプリケーション・システムの設計・開発に携わり、後に複数の企業に対する社内システムのコンサルタントを務める。
小池氏は、TCG日本支部(JRF)の主要メンバーの1人として、TCG/JRFの活動を支えている。2014年-2015年のJRFのメインタスクの一つとして、JRFが常設しているTCG技術デモシステム(インテル東京オフィス内)の更新プロジェクトを遂行した。小池氏は、このタスクのリード、および、実際の新デモシステムの1つを提案、システム・アーキテクチャを担当しプログラマとの協業、TPMのデータセンターでの活用をし、TPMのバリューの一例としてわかりやすいデモシステム構築を行った。6か月以上にわたる献身的な取り組みが、デモシステム更新プロジェクトの成功を導いた。TCG理事会は、小池氏のこのような貢献とTCG活動への取り組みに深く感謝の意を表する。

宗藤 誠治 氏
日本アイ・ビー・エム株式会社
東京基礎研究所技術本部
アドバイザリ・リサーチャー

1992年東北大学大学院工学研究科電子工学専攻博士前期課程修了、同年日本アイ・ビー・エム(株)に入社し東京基礎研究所に配属。以降、半導体および計算機システムの研究開発、暗号回路設計、トラステッド・コンピューティングの研究開発に従事。
宗藤氏は、TCG日本支部(JRF)の主要メンバーの1人で、JRF発足時よりJRFの活動を支えている。宗藤氏はJRFのメンバーの中でもっともTPMに関する深い知識を有し、TPMの機能を実装した多くの経験でJRFの活動に貢献している。2015年の夏、宗藤氏は、JRFの会員、非会員、大学生を対象としたTPM2.0への理解を深めるための技術セミナーをJRFのタスクの一つとして提案、過去の2回のセミナーと同様、JRFメンバーをリードしセミナーの計画・運営を行った。宗藤氏は、TPMのみならずPC/サーバ/IT機器全般に対する深い経験と理解で技術的なディスカッションをリードし、セミナーの成功に貢献した。TCG理事会は、宗藤氏の貢献と今後のTCG活動への取り組みに深く感謝の意を表する。

上記内容は、ご所属、肩書等を含め受賞時点の情報のもとに掲載しております。
その他の海外の受賞者に関しては、英語ページをご覧ください。

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